菓子製造業を副業として始めよう!
Kick off Your Business
菓子製造業はじめの一歩
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お菓子・パンを作って売りたい
お菓子やパンを作るのが得意で、お菓子教室やパン教室を自宅のキッチンで運営している方はたくさんいます。
そんな方々が次の一歩を考えるとしたら、「自分が作るお菓子やパンを、マルシェや通販で販売したい・してみたい」ということではないでしょうか。
そう考えた時、インターネットの発達により、販売自体は様々な方法で簡単に実現することができます。Instagramを起点とするネット通販から、Creemaなどの販売サイトで全国の潜在的なお客様を対象にすることができますし、自分の街のマルシェなども身近な存在になっています。
お菓子・パンを作って売るには許可が要る
でも、世の中がどんなに便利になっても、手軽に売る方法があったとしても、守らなければならないことがあります。
それは、「自宅のキッチンで作ったお菓子を、お客様に売ってはいけない」ということです。
食中毒や健康被害を起こさないために、法律で決められています。
「もぐりのベイカー」というのは違法です。Creemaなどの販売サイトでも売ることはできません。
そのため、一定の条件を満たす設備の整ったキッチンを構えて、保健所の許可を取る必要があります。
この許可は、私たちの住んでいる自宅のキッチンでは、絶対に取ることができません。自宅のキッチンと兼用はできません。
それなりに、資金が必要
つまり、お菓子やパンを作って売るには、自宅以外の場所にキッチンを確保し、そのキッチンの設備を整えて保健所の審査を通ることが、必要になるのです。
これにはそれなりの資金がかかります。
賃貸物件を借りて許可を取るケースを考えてみましょう。
まず大家さんに許可を取り、賃貸契約を結びます。敷金や礼金、保証金を求められる場合もあります。
加えて、菓子製造業の許可基準を満たすためのキッチンリフォームに、最低でも30万円から100万円、さらにキッチン設備機器に50万円から100万円程度はかかると思います。
現実的には、設備機材にこだわりがないとしても少なくても100万円前後の資金が、この段階で必要になります。
資金をどうやって用意するか
100万円単位という設備資金を自分で貯めておくか、借りるか、またはクラウドファンディングするか、考えなければなりません。
設備準備の資金だけではなく、開業してからの運転資金も持っておく必要があります。運転資金には、賃貸の場合の賃料・光熱費・web関連の費用・交通費・仕入れの費用・パッケージ・送料などいろいろな資金が必要になります。
資金を借りる場合には、市中の金融機関より日本政策金融公庫など、中小企業や個人の開業支援をしている公的機関を利用するほうが、審査は厳しくなりますが、金利を低く抑えられます。(2%以下の事業資金金利など、なかなか普通の銀行や金融公庫では難しい)パン屋を開くならパン屋での修行経験などが評価されますが、趣味の延長でビジネスをしたいという場合はそれなりの説得材料がないと審査は厳しいです。
審査は厳しいと書きましたが、実際のビジネスの方がおそらく余程厳しいはずですから、最初にプロの視線でしっかりと審査してくれる方が、私たちにとってはむしろありがたいことですよね。
個人事業主の申請をする
税金のことや取引先などのことも考慮すると、税務署に、「私は個人事業主として開業します!」という申請を早めにしておくと良いでしょう。
個人事業主になれば、青色申告を利用することができます。富澤商店での買い物が、「経費」として扱えるようになるので納税額をより適切に計算できます。開業準備でお金を使い始める前になっておくと良いと思います。
また、実際の開業準備の際も、早めに個人事業主となっておくとなにかと便利です。テンポスのような、業務用厨房機器専門店は、こちらがお店もしくは個人事業主(屋号あり)でないと売ってはくれず、個人相手では売ってくれません。屋号がないと送料が高くなるネットショップもあります。
最近では、お菓子製造の副業を考える方のための「何から始めたら良いかわからない」という相談にのるサービスもあります。(当キッチンでも詳しくご相談いただくことがもちろん可能です。お問い合わせください。)上に書きましたタイミングについても人それぞれ違う事情がありますので、一度専門家にご相談するのが良いです。
菓子製造業許可のための ”必須条件”
食品衛生責任者の資格を取ろう
食品衛生責任者の資格が必要です。
なぜかというと、菓子製造業許可を取るためには、そのキッチンに専任の食品衛生責任者を置かなければならないからです。
食品衛生責任者になるには、都道府県で行われる「食品衛生責任者養成講習会」(1日6時間程度の講習)を修了します。
調理師、栄養士の資格を持っている場合は講習会を受けずに食品衛生責任者になることができます。
講習会はたった1日だけの短時間のものですが、「他者に食品を提供して対価を受け取る」ことの重要性を実感し、HACCPという衛生確保プロセスを学べる(触れる)大切な機会です。「これから自分のためでなく人様のために食品を用意し提供するんだ」という責任を感じます。
最後の関門は、キッチンを用意すること
最後の関門は、キッチンについて保健所の検査を受けて菓子製造許可を取ることです。
そのために、キッチンは、食品衛生法の設備基準を満たさなければなりません。
自宅のキッチンとは全く違う基準ですので、ただのキッチンではだめです。
事前に保健所へ相談に行き、自分の計画を説明しながら、どこをどうすれば良いのか指示を仰ぎ、設備基準に従ったリフォームを計画し、実施しなければなりません。この段階で「主に何を製造しどこに売るのか」「菓子製造業許可の取れる用途地域にあるのか」などを聞かれます。事前相談に行く前に決定し、調べておくとスムーズです。
参考:菓子製造業許可と用途地域
レッドパインキッチンの出番
「副業としてお菓子やパンを作って売りたい」「まずは週末起業から始めて菓子製造販売をやりたい」と考えたとき、設備基準を満たしたキッチンを整備することが最大の障害となるのではないでしょうか。
調理師やベイカーやパティシエとして働いたこともなく、ただ好きだから始めたいというフレッシュな気持ちだけで、100万円近い設備投資ができる人は少ないのではないでしょうか。
「お菓子作りには自信がある」し、「食品衛生責任者の資格も取得した」けど、「でもキッチンだけはどうにも用意できない」という方に、ぜひレッドパインキッチンの利用をお勧めしたいです。キッチンを利用し、一定の経験と売上を積みながら、ある時、ご自身で製造所を持たなくては注文に追いつかない、夢の実現には自分専用の場所が必要、という時期がやってきた。その時こそ自信を持って自分に対して100万円単位の投資をする時です。
印刷物・webpageなどの開業準備
「お菓子やパンを作って売る」、つまり菓子製造販売業の開業には、資金調達のための事業計画書などの資料作成、キッチンの用意と菓子製造業許可申請以外にも、やらなくてはならないことがあります。
SNSの手配、広告の発注、ロゴマーク作成、印刷物(パッケージ、食品表示用のシール、パンフレット、ショップカード、名刺、チラシ、ポスター)、店舗・マルシェ用看板、菓子用焼印の制作、販促物(エコバッグ、Tシャツなど)の制作など、ありとあらゆる細かい手配が必要です。
イラストレーターやフォトショップなど画像ソフトを少しでも扱えると安上がりになることが多いです。(データの直接入稿ができるのでプロに頼む必要がない)
また、業務を遂行する上で不動産屋さん、税理士、弁護士、中小企業診断士など専門家のアドバイスが必要な場面もでてきます。
もしそれらの作業が初めてなのであれば(そして本業の傍ら副業で行い割ける時間が限られている・自分一人で取り組む などの場合)ある程度時間がかかります。
これらの作業を全てこなすことを見込んで、開業時期を決定する必要があります。週末と平日の夜のみしか作業ができない場合、かなりな時間がかかります。
菓子製造許可免許 利用の流れ
レッドパインキッチンを利用し「お菓子を作って売る」にはどうしたら良いのか、まとめました。
1.
食品衛生責任者の資格証明書を準備する。
2.
お問い合わせフォームより、「菓子製造業許可利用について相談したい」とフォーム送信を行ってください。
3.
メールで連絡を取り合い、調整した日時に当キッチンにて見学とお打ち合わせをする。
HACCP遵守についてや、菓子の詳細、製造過程について確認します。
*この結果、キッチンの使用をお断りする可能性もあります。
4.
お打ち合わせの結果問題がなければ、ご入会手続き、そして許可利用の契約を締結します。 料金は33,000円(税込)/年額 です。
*詳細はお問合せください。
5.
締結以降作成されたお菓子から許可証使用の対象とすることができます。
レッドパインキッチンの開業サポート
レッドパインキッチンには、不動産、法務、リフォームからグラフィックデザインに至るまで多岐にわたる専門知識をもったスタッフがおり、開業を考える方へのワンストップなトータルサポートを提供しております。
レッドパインキッチンを使いながら将来の自分の開業を視野に捉えたとき、ぜひご相談ください。
内部スタッフのみならず、外部専門家との連携も確立しておりお困りごとに対処できます。